私は転職活動して今の会社に居ます。
と、言っても29年ほど前ですが笑。
今の会社は全国規模でいわゆる大企業ですが、給与水準はかなり低いです。
ふと、この会社に入ったことやこの人生で良かったのか、考える事があります。
上司にゴマをする同僚に嫌悪感を感じたり、上司と関係が悪くなり評価を下げられたり、後輩たちがどんどん出世して立場が逆転したり、安すぎる給料で家族に迷惑をかけたり…。
しかし、営業職をしていると社外の人と接する事が多く、上記のような経験や不遇な状況を強いられる愚痴をよく聞きます。
すると、「どこも同じだなぁ」と感じます。
29年前の若き日の私は良く友人と飲みに行き、転職談義に花を咲かせました。
「隣の芝生は青く見える」
転職で違う会社に行けば、もっとすばらしい世界が見えるのではないか。
前職の3年居ればベテランと言われる、辛すぎる訪問販売の仕事では将来の姿は見えず、若い間に転職をする必要が有りました。
それまで何度も上司の引き止めに合いながら、3年半勤めた会社をついに退職。
転職先を決めずに辞めてしまった私は無職状態となり、転職活動を開始しました。
当時バブルは弾けていたとはいえ、転職雑誌「DODA」や「リクルート」に有名企業が募集をかけていました。
短期バイトとパチンコを繰り返しつつ、国民年金や国民保険を支払い、その金額の高さと定期収入の有難さに気付いたのもこの時です。
まだ若かった私は2ヶ月の転職活動で現在の会社に入る事が出来ました。
この2ヶ月の間に貯金40万を失い、正に口座残高、手持ちの金は風前の灯でした。
この時の経験は私に社会で生きると言うこと、生きてるだけでお金が減って行くということを嫌と言うほど思い知らしてくれました。
無事に転職出来た私は現在の会社で他の方々同様、辛さも楽しさも経験しながら仕事をしています。
今の生活が有るのは会社や職場の仲間、お客様、何より家族の協力のお陰であると、感謝の気持ちを持って残りの会社員生活を過ごそうと思います。